Bible Studyディレクターの塚本良樹です。山崎ランサム先生の第五回目のコラムです!これを入れてあとひとつです!いよいよECですね。

今週の通読箇所(12/11-17):使徒19~25 or ルカ19~21


ルカが語る福音の物語⑦
「ルカ文書における救い」

ルカ文書の重要な主題の一つは「救い」です。ルカ福音書のクリスマス物語では、ベツレヘムで生まれたイエスが「救い主」と呼ばれています(ルカ2章11節)。神に献げるために幼子イエスが神殿に連れてこられたとき、シメオンはイエスを抱いて言います。

「主よ。今こそあなたは、あなたのしもべを、 みことばどおり、安らかに去らせてくださいます。私の目があなたの御救いを見たからです。御救いはあなたが 万民の前に備えられたもので、異邦人を照らす啓示の光、 御民イスラエルの光栄です。」(ルカ1章29-32節)

ここで注目すべきなのは、イエスにおいて実現しようとしている神の救いはすべての人のためのものだ、と語られている点です。イエスはイスラエルだけでなく、全人類に救いをもたらすお方です。3章6節でもルカはイザヤ書を引用して「こうして、あらゆる人が、 神の救いを見るようになる。」と述べています。

福音書においては、イエスのミニストリーはユダヤ人にほぼ限定されていました。しかし、使徒の働きでは、福音が異邦人にも宣べ伝えられていき、福音書における約束が成就していくのを見ることができます。使徒の働きの結末部分でパウロははっきりと、「神のこの救いは、異邦人に送られました。」と語っています(使徒28章28節)。

そして、このようにして救いがイスラエルから始まってすべての民族に広められていくということは、実は旧約聖書の時代から神によって計画されていたことなのです。使徒の働き13章47節でパウロとバルナバはイザヤ書49章6節を引用しつつ、「なぜなら、主は私たちに、こう命じておられるからです。 『わたしはあなたを立てて、異邦人の光とした。 あなたが地の果てまでも救いをもたらすためである。』」と語っています。ルカ文書は、神がアブラハムに与えられた、「地上のすべての民族は、 あなたによって祝福される。」(創世記12章3節)という約束が、歴史の中でどのように展開していったかを描いているのです。


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鏡を通して - TROUGH A GLASS -

第一回目「ルカ文書への招待 (1)」

第二回目「ルカ文書への招待 (2)」

第三回目「ルカ文書への招待 (3)」

第四回目「ルカ文書への招待 (4)」

第五回目「ルカ文書への招待 (5)」

第六回目「ルカ文書への招待 (6)」