こんにちは!Bible Studyディレクターの塚本良樹です。

山崎ランサム先生の二つ目のコラムです。今回も非常に興味深い内容となっています。ぜひぜひお読みください。

「ルカ・使徒を読もうよプロジェクト」にもぜひチャレンジしてみてください^^

今週の通読箇所 (11/6 - 11/12):ルカ 8~14 or ルカ 4~6

ルカが語る福音の物語②
「ルカ福音書と使徒の働きの並行関係」

前回のコラムでは、ルカの福音書と使徒の働きはルカが書いた一つの長い物語(フィクションという意味ではありません)の前編と後編である、と書きました。

ところで、使徒の働きがルカの福音書の続編ということは、ただ単にルカは福音書で描いたできごとの続きを書き綴っていった、という以上の意味があります。ルカの福音書と使徒の働きの間には、もっと密接な対応関係を見ることができるのです。

まず、この二つの書はどちらも似たような構成を持っています。どちらもテオピロに宛てた序文から始まります(ルカ1:1-4;使徒1:1-2)。イエスと使徒たちは聖霊を受け(ルカ3:21-22;使徒2:1-13)、基調となるメッセージを語って(ルカ4:16-30;使徒2:14-40)から働きを始めていきます。イエスも使徒たちも、旅をし、奇跡を行い、迫害を受けます。そしてどちらの書も、そこで語られたできごとが旧約聖書の成就であることを示して終わっています(ルカ24:25-27、44-48;使徒28:25-28)。

要するに、ルカの福音書におけるイエスの描写と、使徒の働きにおける使徒たちの描写には並行関係が見られるということです。細かい部分では、たとえばイエスは中風にかかった男性をいやし(ルカ5:17-26)、ヤイロの娘を生き返らせました(ルカ8:49-56)が、ペテロも同じように中風のアイネヤをいやし(使徒9:32-35)、ドルカスを生き返らせました(使徒9:36-43)。ルカ文書を注意深く読むなら、このような例をたくさん見つけることができますので、皆さんも探してみてください。

ところで、なぜルカはこのような描き方をしたのでしょうか?おそらく、このようにイエスと使徒たちをパラレルに描くことによって、イエスが始められた働きが使徒たちに確かに受け継がれていることを示したかったのではないかと思います。イエスは復活後に地上を去って天に昇られますが、聖霊を受けた使徒たちはイエスの働きを継続していきました。それは神の国の福音を宣べ伝える、という働きだったのです(ルカ4:43;使徒28:31)。


☆さらに学びたい方は山崎ランサム和彦先生のブログへ

鏡を通して - TROUGH A GLASS -

第一回目「ルカ文書への招待 (1)